この事例の依頼主
70代 女性
相談前の状況
Xさんは、兄弟間の関係が希薄であり、数十年にわたり連絡を取り合っていませんでした。Xさんは、亡父の残してくれて不動産を管理していましたが、自分も高齢になってきたことから、登記簿上の名義を自分に移し替えようと考えました。そこで、法定相続人の調査も含めて、弁護士に依頼をしたいと考えるようになりました。
解決への流れ
調査の結果、すぐに法定相続人の所在は判明しました。小職の方で、弟Y,妹Zに対して、遺産分割協議の申し込みをしたところ、妹Zさんは、すぐに遺産分割協議に同意してくれました。しかし、Xさんの弟Yは、感情の起伏が激しく、代償金(Xさんが不動産を取得する代わりに支払うお金)のほかに、根拠のない金銭請求を繰り返してきました。小職は、毅然とした態度で、Yさんからの請求を拒み続け、代償金の相当性を説明し続けた結果、最終的に、Yさんも遺産分割協議に同意してくれました。
当事者間では話し合いができなくても、弁護士が介入することによってまとまる協議もあります。特に、不当な金銭を要求されていると思った場合には、すぐに弁護士のところに相談に行ってください。