この事例の依頼主
女性
相談前の状況
元夫のDVに耐えられなくなり離婚を申し出たが、元夫から、離婚に応じるかわりに養育費は一切支払わないという条件を突きつけられてしまった。元妻は、離婚したいとの一心から、その条件に同意してしまった。
解決への流れ
元妻の立場から養育費の支払い請求を行い、同時に、子の立場から扶養料の支払い請求を行いました。元夫は、養育費を支払わない契約が成立していると強く反論してきましたが、月額6万円の養育費(子が20歳になるまで)を勝ち取ることができました。元妻の情報は、名前と生年月日以外すべて秘匿して手続きを行ったので、元妻の住所や職場が元夫に発覚することもありませんでした。
養育費を支払わないとする契約や合意は、元夫と元妻との間では有効となり得ますが、子との関係では意味を持ちません。子は、親とは独立した自身の立場から、扶養者に対して扶養料の支払いを請求できるため、この事案でも養育費(厳密には扶養料)の支払いが認められました。相手方に住所や職場を知られずに請求することも可能です。このような状況でお困りの方は、是非一度ご相談ください。