この事例の依頼主
30代 男性
相談前の状況
「給与が減額になったので借金の返済ができなくなった。子供が小さく自宅は手放したくないので破産はできない。どうすればよいか?」とのご相談を受けました。
解決への流れ
ご本人は、安定的な収入がありましたので、個人再生手続を利用できると判断しました。個人再生手続きでは自宅の維持が可能ですので、住宅ローンについては従前どおりの返済を続けました。ご本人には、毎月の家計を把握し、無理なく生活しながら返済もできる理想的な家計シミュレーションを作成してもらいました。また、その中から返済に回せる金額を毎月積み立てて頂きました。毎月の家計簿の作成と積み立てで裁判所の理解を得ることができ、無事、再生計画案の認可決定を得ることができました。債務額も相当減額されたので、住宅ローンとあわせても無理なく返済できるようになりました。
安定的な収入がある場合は、住宅ローンを支払いながら、他の債務だけを減額して返済する個人再生手続きを利用することができます。ご自宅を手放したくない方にとっては、利用しやすい制度と言えます。住宅ローン以外の債務がどの程度減額されるかは、債務の額やご本人の財産状況によって異なりますので一度ご相談下さい。